神戸大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第044回
この回のテストポイント
- 第1問:三角関数の積分漸化式
- 第2問:集合の包含と人数の計算
- 第3問:三次関数の増減・接線・定積分
- 第4問:1の累乗根と積・距離の和
- 第5問:三角関数を二次関数に置き換える
- 第6問:線分上の点と内積・最大最小
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 三角関数の積分漸化式(17点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(5点)
(2)\(I_{54}\) を求めなさい。(5点)
(3)\(I_{55}\) を求めなさい。(7点)
第2問 集合の包含と人数の計算(17点)
135人のクラスで、集合Aの人数は81人、集合Bは54人、両方に属する人数は27人とする。
(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(5点)
(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(5点)
(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(7点)
第3問 三次関数の増減・接線・定積分(17点)
\(f(x)=x^3-81x^2\) とする。
(1)極大値と極小値を求めなさい。(5点)
(2)\(x=27\) における接線を求めなさい。(5点)
(3)\(\int_0^{81} f(x)\,dx\) を求めなさい。(7点)
第4問 1の累乗根と積・距離の和(17点)
方程式 \(z^27=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{26}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(5点)
(2)\(\sum_{j=0}^{26}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(5点)
(3)\(\prod_{j=1}^{26}(1-z_j)\) を求めなさい。(7点)
第5問 三角関数を二次関数に置き換える(16点)
\(0\le\theta\le\pi/2\) で
とする。
(1)正弦の値を新しい変数にして、二次関数で表しなさい。新しい変数の範囲も書きなさい。(4点)
(2)最大値と最小値、およびそれらをとる条件を求めなさい。(4点)
(3)開区間 \(0<\theta<\pi/2\) で \(f(\theta)=27\) を満たす角がただ1つであることを示し、正弦の値を求めなさい。(8点)
第6問 線分上の点と内積・最大最小(16点)
\(O(0,0),B(54,0),C(0,27)\) とする。Pは線分BC上を動く。
(1)Pを1つの実数パラメータで表し、その範囲を示しなさい。(4点)
(2)距離OPが最小になる点と最小距離を求めなさい。垂直性も確認しなさい。(4点)
(3)Pから2つの座標軸に垂線を下ろして作る長方形の面積の最大値を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(27\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(27\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 集合の包含と人数の計算
(1)
AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
全体から和集合の人数を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
和集合から共通部分を引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 三次関数の増減・接線・定積分
(1)
\(f\prime(x)=3x(x-54)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=54で極小。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
傾きは \(-2187\)、接点のy座標は \(-39366\)。点傾きの式で接線を求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(27\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{26}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{26}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三角関数を二次関数に置き換える
(1)
\(t=\sin\theta\) とすると \(\cos2\theta=1-2t^2\)。元の角の範囲より \(0\le t\le1\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
平方完成より
。頂点は区間内にある。上に凸の放物線なので、最小は両端を比較する。\(f(0)=27\)、\(f(1)=-26\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(t-54t^2=0\) の解は0と \(1/54\)。開区間では0を除く。正弦はこの角の区間で狭義単調増加なので、対応する角もただ1つ。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 線分上の点と内積・最大最小
(1)
\(P=(1-t)B+tC\) とおく。線分上なので \(0\le t\le1\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
。最小のtは区間内にあり、\(\overrightarrow{BC}=(-54,27)\) とOPの内積は0。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
長方形の面積は
。端点では面積0、内部の頂点で最大。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。