北里大学 医学部・数学IIIを含む 数学記述模試 第033回
この回のテストポイント
- 第1問:対数の評価と部分積分
- 第2問:部分分数分解と有限和の評価
- 第3問:円と直線の交点数・弦の長さ
- 第4問:複素数の距離条件と逆数の軌跡
- 第5問:委員選出と余事象の数え上げ
- 第6問:二次関数の頂点・解・不等式
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 対数の評価と部分積分(17点)
自然対数を用いる。\(1\le x\le12\) において \(f(x)=(\log x)/x\) を考える。
(1)すべての \(x>0\) で \(\log x\le x-1\) を示し、等号条件を述べなさい。(5点)
(2)定義域内での関数の最大値と、それをとる値を求めなさい。(5点)
(3)
を求めなさい。(7点)
第2問 部分分数分解と有限和の評価(17点)
\(a_n=\frac1{(n+12)(n+13)}\) とする。
(1)aₙを2つの分数の差に分解しなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和Sₙを求めなさい。(5点)
(3)\(S_n\ge\frac1{26}\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(7点)
第3問 円と直線の交点数・弦の長さ(17点)
円 \\(x^2+y^2=144\\) と直線 \(y=x+a\) を考える。
(1)共有点をもつaの範囲を求めなさい。(5点)
(2)接するときのaと接点を求めなさい。(5点)
(3)2交点を結ぶ弦の長さをaで表し、最大値を求めなさい。(7点)
第4問 複素数の距離条件と逆数の軌跡(17点)
複素数zが \(|z-12|=2|z+12|\) を満たす。
(1)実部と虚部を使って軌跡の方程式を求め、中心と半径を示しなさい。(5点)
(2)絶対値の最大値と最小値、およびそれらをとる複素数を求めなさい。(5点)
(3)逆数w=1/zの軌跡も求めなさい。逆数が定義できる理由を述べなさい。(7点)
第5問 委員選出と余事象の数え上げ(16点)
男子12人、女子12人から、区別のない委員3人を選ぶ。
(1)すべての選び方の数を求めなさい。(4点)
(2)女子2人、男子1人の選び方の数を求めなさい。(4点)
(3)男女がともに含まれる選び方の数を求めなさい。(8点)
第6問 二次関数の頂点・解・不等式(16点)
実数全体で \(f(x)=x^2-24x+132\) を考える。
(1)平方完成して最小値とそれをとる値を求めなさい。(4点)
(2)方程式f(x)=0の解を求めなさい。(4点)
(3)不等式f(x)≤0を解きなさい。(8点)
解答・解説
第1問 対数の評価と部分積分
(1)
\(g(x)=x-1-\log x\) とおく。\(g'(x)=(x-1)/x\) より1の前で減少、後で増加。最小値は \(g(1)=0\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(f'(x)=(1-\log x)/x^2\)。\(1<e<12\) なので、定義域内でeの前は増加、後は減少。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
部分積分により原始関数は \(-(\log x+1)/x\)。上下端を代入する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 部分分数分解と有限和の評価
(1)
分子が隣接する分母の差であることを利用する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
隣接する項が打ち消し合い、最初と最後の分数だけが残る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
前問の和を代入する。分母は正なので両辺に掛けてnの不等式へ直す。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 円と直線の交点数・弦の長さ
(1)
代入すると \\(2x^2+2ax+a^2-144=0\\)。判別式を0以上にする。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
判別式が0のときx=−a/2、y=a/2となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
原点から直線までの距離は|a|/√2。弦の中点までの距離と半径で直角三角形を作る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 複素数の距離条件と逆数の軌跡
(1)
\(z=x+iy\) として2乗すると \((x-12)^2+y^2=4((x+12)^2+y^2)\)。平方完成して円の式に直す。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
原点から中心までの距離は \(60/3\)、半径は \(48/3\)。円は原点を含まない。原点と中心を結ぶ直線上の2点で距離の極値をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
前問の最小値が正なので逆数をとれる。条件を \(|1-12w|=2|1+12w|\) に直し、同様に平方完成する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 委員選出と余事象の数え上げ
(1)
全員から3人を選ぶ組合せを用いる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
女子から2人を選び、男子から1人を選ぶ。選択を組み合わせるので積をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
全員が男子、全員が女子の2つの余事象は重ならない。全体から両方を引く。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 二次関数の頂点・解・不等式
(1)
\(f(x)=(x-12)^2-12\)。平方は非負なので頂点で最小になる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\((x-12)^2=12\) より、平方根の正負を両方とる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
上に開く放物線の値が非正になるのは、2つの零点の間(端点を含む)である。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。