京都工芸繊維大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第092回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

前の回 · 全100回の出題内容 · 次の回 · 大学別の一覧


問題

第1問 三次関数の増減・接線・定積分(17点)

\(f(x)=x^3-42x^2\) とする。

(1)極大値と極小値を求めなさい。(5点)

(2)\(x=14\) における接線を求めなさい。(5点)

(3)\(\int_0^{42} f(x)\,dx\) を求めなさい。(7点)


第2問 回転軸を変える体積計算(17点)

\(0\le x\le14\) で曲線 \(y=x(14-x)\) とx軸で囲まれる領域をDとする。

(1)Dの面積を求めなさい。(5点)

(2)Dをx軸の周りに1回転してできる立体の体積を求めなさい。(5点)

(3)Dをy軸の周りに1回転してできる立体の体積を、yに垂直な切り口の面積を用いて求めなさい。(7点)


第3問 等比数列と奇数番目の項の和(17点)

初項14、公比2の等比数列をaₙとする。

(1)一般項を求めなさい。(5点)

(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(5点)

(3)最初のn個の奇数番目の項の和を求めなさい。(7点)


第4問 直角三角形の三角比と内接円(17点)

直角三角形ABCで角Aが直角、AB=14、AC=28とする。

(1)斜辺BCと角Bの余弦を求めなさい。(5点)

(2)AからBCに下ろした高さを求めなさい。(5点)

(3)内接円の半径を求めなさい。(7点)


第5問 複素数の距離条件と逆数の軌跡(16点)

複素数zが \(|z-14|=2|z+14|\) を満たす。

(1)実部と虚部を使って軌跡の方程式を求め、中心と半径を示しなさい。(4点)

(2)絶対値の最大値と最小値、およびそれらをとる複素数を求めなさい。(4点)

(3)逆数w=1/zの軌跡も求めなさい。逆数が定義できる理由を述べなさい。(8点)


第6問 非復元抽出の組合せと期待値(16点)

袋に赤玉28個、青玉14個がある。玉を戻さず順に3個取り出す。赤玉の数をXとする。

(1)赤2個、青1個となる確率を求めなさい。(4点)

(2)赤玉の個数Xの期待値を求めなさい。(4点)

(3)赤2個、青1個だったという条件で、最初の玉が赤だった確率を求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 三次関数の増減・接線・定積分

(1)

\(f\prime(x)=3x(x-28)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=28で極小。

\[ \boxed{\text{極大値 }0,\quad\text{極小値 }-10976} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

傾きは \(-588\)、接点のy座標は \(-5488\)。点傾きの式で接線を求める。

\[ \boxed{y=-588x+2744} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。

\[ \boxed{-259308} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 回転軸を変える体積計算

(1)

非負の関数の下の面積なので \(S=\int_0^{14}x(14-x)\,dx\)。

\[ \boxed{\frac{1372}{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

切り口は半径 \(x(14-x)\) の円。

\[ V_x=\pi\int_0^{14}x^2(14-x)^2\,dx \]

。展開して項別に積分する。

\[ \boxed{\frac{268912}{15}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\(0\le y\le196/4\)。左右の境界は \(x_\pm=(14\pm\sqrt{196-4y})/2\)。切り口は環で、面積は

\[ \pi(x_+^2-x_-^2)=14\pi\sqrt{196-4y} \]

。これをyについて積分する。

\[ \boxed{\frac{19208}{3}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 等比数列と奇数番目の項の和

(1)

初項に公比のn−1乗を掛ける。

\[ \boxed{a_n=14\cdot2^{n-1}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

和に公比を掛けて元の和を引くと、中間の項が消える。

\[ \boxed{S_n=14(2^n-1)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

奇数番目の項の列は初項が同じで公比4の等比数列となる。

\[ \boxed{T_n=\frac{14}{3}(4^n-1)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 直角三角形の三角比と内接円

(1)

三平方の定理で斜辺を求め、角Bの隣辺ABを斜辺で割る。

\[ \boxed{BC=14\sqrt5,\quad\cos B=\frac1{\sqrt5}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

面積は \(196\)。底辺をBCとして面積の等式を立てる。

\[ \boxed{\frac{28}{5}\sqrt{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

内心と各頂点を結ぶと、面積は内接円の半径と半周長の積になる。分母を有理化する。

\[ \boxed{r=7(3-\sqrt5)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 複素数の距離条件と逆数の軌跡

(1)

\(z=x+iy\) として2乗すると \((x-14)^2+y^2=4((x+14)^2+y^2)\)。平方完成して円の式に直す。

\[ \boxed{(x+\frac{70}{3})^2+y^2=\frac{3136}{9}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

原点から中心までの距離は \(70/3\)、半径は \(56/3\)。円は原点を含まない。原点と中心を結ぶ直線上の2点で距離の極値をとる。

\[ \boxed{\max|z|=42\ (z=-42),\quad\min|z|=\frac{14}{3}\ (z=-\frac{14}{3})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

前問の最小値が正なので逆数をとれる。条件を \(|1-14w|=2|1+14w|\) に直し、同様に平方完成する。

\[ \boxed{(\operatorname{Re}w+\frac{5}{42})^2+(\operatorname{Im}w)^2=\frac{4}{441}} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 非復元抽出の組合せと期待値

(1)

色ごとに玉を選ぶ組合せの積を、全体から3個選ぶ組合せで割る。

\[ \boxed{\frac{189}{410}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

各回が赤である指示変数の和で表す。各回の周辺確率は2/3で、期待値の加法性を使う。

\[ \boxed{2} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

条件の下で青玉の位置は3通りが等確率。最初が赤なのは残りの2通り。

\[ \boxed{\frac23} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。