近畿大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第075回
この回のテストポイント
- 第1問:楕円の接線と切片・回転体
- 第2問:反復試行と条件付き確率
- 第3問:絶対値の和と場合分け
- 第4問:部分分数分解と有限和の評価
- 第5問:三次関数の増減・接線・定積分
- 第6問:三角関数の積分漸化式
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 楕円の接線と切片・回転体(17点)
楕円
の第1象限の点 \(P(20\cos t,10\sin t)\)、\(0<t<\pi/2\) を考える。
(1)この点での接線の方程式を求めなさい。(5点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積の最小値を求めなさい。(5点)
(3)楕円の内部をx軸の周りに回転させた立体の体積を求めなさい。(7点)
第2問 反復試行と条件付き確率(17点)
公平な硬貨を10回投げる。表の回数をXとする。
(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(5点)
(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(5点)
(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(7点)
第3問 絶対値の和と場合分け(17点)
\(f(x)=|x-10|+|x+10|\) とする。
(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(5点)
(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(5点)
(3)不等式 \(f(x)\le 30\) を解きなさい。(7点)
第4問 部分分数分解と有限和の評価(17点)
\(a_n=\frac1{(n+10)(n+11)}\) とする。
(1)aₙを2つの分数の差に分解しなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和Sₙを求めなさい。(5点)
(3)\(S_n\ge\frac1{22}\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(7点)
第5問 三次関数の増減・接線・定積分(16点)
\(f(x)=x^3-30x^2\) とする。
(1)極大値と極小値を求めなさい。(4点)
(2)\(x=10\) における接線を求めなさい。(4点)
(3)\(\int_0^{30} f(x)\,dx\) を求めなさい。(8点)
第6問 三角関数の積分漸化式(16点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(4点)
(2)\(I_{20}\) を求めなさい。(4点)
(3)\(I_{21}\) を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 楕円の接線と切片・回転体
(1)
楕円の式を陰関数微分すると \(y'=-x/(4y)\)。Pでの傾きと点を使って接線を整理する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
切片は \(20/\cos t\)、\(10/\sin t\)。面積は \(100/(\sin t\cos t)\)。\(\sin t\cos t\le1/2\)、等号は \(t=\pi/4\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
切り口の半径の2乗は \(100\(1-x^2/400\)\)。\(-20\le x\le20\) で \\(\pi y^2\\) を積分する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 反復試行と条件付き確率
(1)
表が出る2回を選ぶ方法は \(10\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 絶対値の和と場合分け
(1)
符号が変わる点は \(-10,10\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
左右の外側で \(-2x\le 30\)、\(2x\le 30\)。中央の区間はすべて条件を満たす。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 部分分数分解と有限和の評価
(1)
分子が隣接する分母の差であることを利用する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
隣接する項が打ち消し合い、最初と最後の分数だけが残る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
前問の和を代入する。分母は正なので両辺に掛けてnの不等式へ直す。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三次関数の増減・接線・定積分
(1)
\(f\prime(x)=3x(x-20)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=20で極小。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
傾きは \(-300\)、接点のy座標は \(-2000\)。点傾きの式で接線を求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(10\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(10\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。