兵庫県立大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第088回
この回のテストポイント
- 第1問:双曲線の接線と不変な面積
- 第2問:区分求積と和の極限
- 第3問:反復試行と条件付き確率
- 第4問:直角三角形の三角比と内接円
- 第5問:三次関数の増減・接線・定積分
- 第6問:等比数列と奇数番目の項の和
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 双曲線の接線と不変な面積(17点)
第1象限の双曲線 \\(xy=144\\) 上の点 \(P(t,144/t)\)、\(t>0\) を考える。
(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(5点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(5点)
(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(7点)
第2問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、
とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第3問 反復試行と条件付き確率(17点)
公平な硬貨を12回投げる。表の回数をXとする。
(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(5点)
(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(5点)
(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(7点)
第4問 直角三角形の三角比と内接円(17点)
直角三角形ABCで角Aが直角、AB=12、AC=24とする。
(1)斜辺BCと角Bの余弦を求めなさい。(5点)
(2)AからBCに下ろした高さを求めなさい。(5点)
(3)内接円の半径を求めなさい。(7点)
第5問 三次関数の増減・接線・定積分(16点)
\(f(x)=x^3-36x^2\) とする。
(1)極大値と極小値を求めなさい。(4点)
(2)\(x=12\) における接線を求めなさい。(4点)
(3)\(\int_0^{36} f(x)\,dx\) を求めなさい。(8点)
第6問 等比数列と奇数番目の項の和(16点)
初項12、公比2の等比数列をaₙとする。
(1)一般項を求めなさい。(4点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(4点)
(3)最初のn個の奇数番目の項の和を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 双曲線の接線と不変な面積
(1)
\(y=144/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-144/t=-144(x-t)/t^2\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
切片は \(2t\) と \(288/t\)。その積が \(576\) で一定なので、面積も一定となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
相加相乗平均より \(2t+288/t\ge48\)。等号は \(t=12\) のとき。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{12+x}\)、
は \(g(x)=1/(12+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 反復試行と条件付き確率
(1)
表が出る2回を選ぶ方法は \(12\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 直角三角形の三角比と内接円
(1)
三平方の定理で斜辺を求め、角Bの隣辺ABを斜辺で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
面積は \(144\)。底辺をBCとして面積の等式を立てる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
内心と各頂点を結ぶと、面積は内接円の半径と半周長の積になる。分母を有理化する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三次関数の増減・接線・定積分
(1)
\(f\prime(x)=3x(x-24)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=24で極小。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
傾きは \(-432\)、接点のy座標は \(-3456\)。点傾きの式で接線を求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 等比数列と奇数番目の項の和
(1)
初項に公比のn−1乗を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
和に公比を掛けて元の和を引くと、中間の項が消える。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
奇数番目の項の列は初項が同じで公比4の等比数列となる。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。