法政大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第063回
この回のテストポイント
- 第1問:合同な2円の交点と共通弦
- 第2問:逆数で線形化し差を足す
- 第3問:定義域のある二次関数とパラメータ
- 第4問:集合の包含と人数の計算
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 合同な2円の交点と共通弦(25点)
中心O(0,0)、A(10,0)、半径がともに10の2円を考える。上側の交点をP、下側をQとする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(7点)
(2)共通弦PQの長さを求めなさい。(7点)
(3)三角形OAPの面積を求めなさい。(11点)
第2問 逆数で線形化し差を足す(25点)
で数列を定める。
(1)すべての項が正であることを確認し、一般項を求めなさい。(7点)
(2)\(\sum_{j=1}^n a_ja_{j+1}\) を求めなさい。(7点)
(3)\(\prod_{j=1}^n(1+a_j)\) を求めなさい。(11点)
第3問 定義域のある二次関数とパラメータ(25点)
\(0\le x\le 20\) で \(f_t(x)=x^2-2tx+100\) とする。\(t\) は実数である。
(1)最小値を、パラメータの範囲で場合分けして求めなさい。(7点)
(2)定義域内のすべての値で関数値が非負になる条件を求めなさい。(7点)
(3)方程式 \(f_t(x)=0\) が定義域内に異なる2つの解をもつ条件を求めなさい。(11点)
第4問 集合の包含と人数の計算(25点)
50人のクラスで、集合Aの人数は30人、集合Bは20人、両方に属する人数は10人とする。
(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(7点)
(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(7点)
(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 合同な2円の交点と共通弦
(1)
PもQもOとAから等距離なので、OAの垂直二等分線上にある。横座標は \(5\)。直角三角形で三平方の定理を使って高さを求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
PQは縦の線分なのでy座標の差をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
底辺OAと高さPのy座標を掛けて2で割る。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 逆数で線形化し差を足す
(1)
初項が正で、正の項から次の正の項が作られるので帰納的にすべて正。逆数をとると \(1/a_{n+1}=1/a_n+1\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
漸化式から
。和をとると中間の項が消える。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
漸化式を変形すると \(1+a_j=a_j/a_{j+1}\)。積では中間の項が約分される。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 定義域のある二次関数とパラメータ
(1)
平方完成すると \(f_t(x)=(x-t)^2+100-t^2\)。頂点が区間の左側・内部・右側にある場合に分ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
前問の最小値を0以上にする。内部の場合は \(-10\le t\le 10\) だが \(t>0\) との共通範囲をとる。右側の場合は条件を満たさない。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
判別式より \(t>10\) または \(t<-10\)。解の積が正で、区間が非負なので \(t>10\) が必要。頂点が区間内にあり、\(f_t(0)>0\)、\(f_t(20)\ge0\) なら2解とも区間内。右端での値は \(500-40t\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 集合の包含と人数の計算
(1)
AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
全体から和集合の人数を引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
和集合から共通部分を引く。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。