法政大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第009回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 空間の垂線と四面体(25点)

空間で

\[ O(0,0,0),A(14,0,0),B(0,28,0),C(0,0,42) \]

を考える。

(1)平面ABC上の点の座標が満たす方程式を求めなさい。(7点)

(2)Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hと距離OHを求めなさい。(7点)

(3)四面体OABCの体積を2通りに表し、三角形ABCの面積を求めなさい。(11点)


第2問 重解を使う三次曲線の面積(25点)

曲線 \(y=f(x)=x^3-588x\) の \(x=14\) における接線をlとする。

(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)

(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)

(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)


第3問 三次方程式の実数解の個数(25点)

実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-588x=a\) を考える。

(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(7点)

(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(7点)

(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(11点)


第4問 集合の包含と人数の計算(25点)

70人のクラスで、集合Aの人数は42人、集合Bは28人、両方に属する人数は14人とする。

(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(7点)

(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(7点)

(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 空間の垂線と四面体

(1)

平面の方程式を \(ux+vy+wz=c\) とおき、3点を代入する。係数は共通倍してよい。

\[ \boxed{6x+3y+2z=84} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

法線ベクトルは \((6,3,2)\) なので \(H=s(6,3,2)\)。平面の式への代入で \(49s=84\)。距離は \(7s\)。

\[ \boxed{H=(\frac{72}{7},\frac{36}{7},\frac{24}{7}),\quad OH=12} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

底面OABの面積は \(196\)、Cからこの底面までの高さは \(42\) なので体積は \(2744\)。一方、ABCを底面とすると \(V=S_{ABC}\cdot OH/3\)。

\[ \boxed{686} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 重解を使う三次曲線の面積

(1)

\(f'(14)=0\) なので \(l:y=-5488\)。差は \((x-14)^2(x+28)\)。接点の横座標は2重の根となる。

\[ \boxed{(-28,-5488),\quad(14,-5488)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

区間 \([-28,14]\) では差は非負。

\[ S=\int_{-28}^{14}(x^3-588x+5488)\,dx \]

。原始関数は \\(x^4/4-294x^2+5488x\\)。

\[ \boxed{259308} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

非負の横座標の部分は

\[ \int_0^{14}(f(x)+5488)\,dx=28812 \]

。全体の面積で割る。

\[ \boxed{\frac19} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 三次方程式の実数解の個数

(1)

\(f'(x)=3(x-14)(x+14)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-14\) で極大、\(x=14\) で極小となる。

\[ \boxed{\text{極大値 }5488,\quad\text{極小値 }-5488} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。

\[ \boxed{-5488<a<5488} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

\(a=5488\) では \(f(x)-a=(x-28)(x+14)^2\)。\(a=-5488\) では \(f(x)-a=(x+28)(x-14)^2\)。

\[ \boxed{a=5488:x=-14,28;\quad a=-5488:x=-28,14} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 集合の包含と人数の計算

(1)

AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。

\[ \boxed{56} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

全体から和集合の人数を引く。

\[ \boxed{14} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

和集合から共通部分を引く。

\[ \boxed{42} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。