広島大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第100回
この回のテストポイント
- 第1問:円の弦と三角形の面積の最大化
- 第2問:楕円の接線と切片・回転体
- 第3問:三次方程式の実数解の個数
- 第4問:区分求積と和の極限
- 第5問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
- 第6問:重解を使う三次曲線の面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 円の弦と三角形の面積の最大化(17点)
円 \\(x^2+y^2=121\\) の内部の点 \(Q(\frac{11}{2},0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。
(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(5点)
(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(5点)
(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(7点)
第2問 楕円の接線と切片・回転体(17点)
楕円
の第1象限の点 \(P(22\cos t,11\sin t)\)、\(0<t<\pi/2\) を考える。
(1)この点での接線の方程式を求めなさい。(5点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積の最小値を求めなさい。(5点)
(3)楕円の内部をx軸の周りに回転させた立体の体積を求めなさい。(7点)
第3問 三次方程式の実数解の個数(17点)
実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-363x=a\) を考える。
(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(5点)
(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(5点)
(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(7点)
第4問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、
とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第5問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(16点)
1から22までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを11より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(4点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(4点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(8点)
第6問 重解を使う三次曲線の面積(16点)
曲線 \(y=f(x)=x^3-363x\) の \(x=11\) における接線をlとする。
(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(4点)
(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(4点)
(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 円の弦と三角形の面積の最大化
(1)
\(x=\frac{11}{2}\) を円の式に代入する。\\(y^2=\frac{363}{4}\\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
直線は \(mx-y-\frac{11}{2}m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{121m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{121-d^2}\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
直線がQを通るので \(0\le d\le11/2\)。面積の2乗は \(d^2(121-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(121-s)\) は \(0\le s\le121/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 楕円の接線と切片・回転体
(1)
楕円の式を陰関数微分すると \(y'=-x/(4y)\)。Pでの傾きと点を使って接線を整理する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
切片は \(22/\cos t\)、\(11/\sin t\)。面積は \(121/(\sin t\cos t)\)。\(\sin t\cos t\le1/2\)、等号は \(t=\pi/4\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
切り口の半径の2乗は \(121\(1-x^2/484\)\)。\(-22\le x\le22\) で \\(\pi y^2\\) を積分する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 三次方程式の実数解の個数
(1)
\(f'(x)=3(x-11)(x+11)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-11\) で極大、\(x=11\) で極小となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(a=2662\) では \(f(x)-a=(x-22)(x+11)^2\)。\(a=-2662\) では \(f(x)-a=(x+22)(x-11)^2\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{11+x}\)、
は \(g(x)=1/(11+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(11-\lfloor11/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 重解を使う三次曲線の面積
(1)
\(f'(11)=0\) なので \(l:y=-2662\)。差は \((x-11)^2(x+22)\)。接点の横座標は2重の根となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
区間 \([-22,11]\) では差は非負。
。原始関数は \\(x^4/4-\frac{363}{2}x^2+2662x\\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
非負の横座標の部分は
。全体の面積で割る。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。