広島大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第057回
この回のテストポイント
- 第1問:円と直線の交点数・弦の長さ
- 第2問:複素数の回転と正三角形
- 第3問:二次方程式の解の符号
- 第4問:区分求積と和の極限
- 第5問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
- 第6問:重解を使う三次曲線の面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 円と直線の交点数・弦の長さ(17点)
円 \\(x^2+y^2=64\\) と直線 \(y=x+a\) を考える。
(1)共有点をもつaの範囲を求めなさい。(5点)
(2)接するときのaと接点を求めなさい。(5点)
(3)2交点を結ぶ弦の長さをaで表し、最大値を求めなさい。(7点)
第2問 複素数の回転と正三角形(17点)
複素数平面で \(A=8,B=8i\) とする。ABを1辺とする正三角形の第3頂点をCとする。
(1)2つの可能な第3頂点を複素数で求めなさい。(5点)
(2)正三角形の面積を求めなさい。(5点)
(3)それぞれの外心の複素数と、共通の外接円の半径を求めなさい。(7点)
第3問 二次方程式の解の符号(17点)
実数tに対し \\(x^2-2tx+64=0\\) を考える。
(1)実数解をもつtの範囲を求めなさい。(5点)
(2)異なる2つの正の実数解をもつtの範囲を求めなさい。(5点)
(3)2つの実数解をα,βとするとき、逆数の和をtで表しなさい。(7点)
第4問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、\(B_n=\sum_{j=1}^n\frac1{8n+j}\) とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第5問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(16点)
1から16までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを8より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(4点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(4点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(8点)
第6問 重解を使う三次曲線の面積(16点)
曲線 \(y=f(x)=x^3-192x\) の \(x=8\) における接線をlとする。
(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(4点)
(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(4点)
(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 円と直線の交点数・弦の長さ
(1)
代入すると \\(2x^2+2ax+a^2-64=0\\)。判別式を0以上にする。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
判別式が0のときx=−a/2、y=a/2となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
原点から直線までの距離は|a|/√2。弦の中点までの距離と半径で直角三角形を作る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 複素数の回転と正三角形
(1)
。整理すると \(C=(A+B)/2\pm i\sqrt3(B-A)/2\)。両符号が2つの側を表す。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(|B-A|=8\sqrt2\)。正三角形の面積は辺の2乗の \(\sqrt3/4\) 倍。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
正三角形の外心は重心とも一致するので \((A+B+C)/3\)。半径は辺の長さを \(\sqrt3\) で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 二次方程式の解の符号
(1)
判別式は \(4(t^2-64)\)。0以上となる範囲を求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
解の積は正で、和が正なら両方正になる。重解を除くため判別式は正とする。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
解の積は \(64\)、和は2t。積が0ではないので逆数が定義できる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{8+x}\)、
は \(g(x)=1/(8+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(8-\lfloor8/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 重解を使う三次曲線の面積
(1)
\(f'(8)=0\) なので \(l:y=-1024\)。差は \((x-8)^2(x+16)\)。接点の横座標は2重の根となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
区間 \([-16,8]\) では差は非負。
。原始関数は \\(x^4/4-96x^2+1024x\\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
非負の横座標の部分は
。全体の面積で割る。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。