広島大学 教育・経済など・数学IIまで 数学記述模試 第076回
この回のテストポイント
- 第1問:重解を使う三次曲線の面積
- 第2問:内分点・内積・三角形の面積
- 第3問:反射による経路の数え上げ
- 第4問:三次方程式の実数解の個数
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 重解を使う三次曲線の面積(25点)
曲線 \(y=f(x)=x^3-192x\) の \(x=8\) における接線をlとする。
(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)
(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)
(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)
第2問 内分点・内積・三角形の面積(25点)
A(0,0)、B(16,0)、C(0,16)とする。PはABの中点、QはBCをBQ:QC=1:2に内分する点とする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(7点)
(2)ベクトルAPとAQの内積を求めなさい。(7点)
(3)三角形APQの面積を求めなさい。(11点)
第3問 反射による経路の数え上げ(25点)
数直線上の点を原点から動かす。毎回、左右それぞれ確率1/2で1だけ進み、独立に \(16\) 回動かす。
(1)最後に原点に戻る移動列の数を求めなさい。(7点)
(2)最後に原点に戻り、途中で一度も負の位置に達しない移動列の数を求めなさい。負の位置に初めて達するまでの移動を反転する方法で説明しなさい。(7点)
(3)最後に原点に戻ったという条件のもとで、一度も負の位置に達していない確率を求めなさい。(11点)
第4問 三次方程式の実数解の個数(25点)
実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-192x=a\) を考える。
(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(7点)
(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(7点)
(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 重解を使う三次曲線の面積
(1)
\(f'(8)=0\) なので \(l:y=-1024\)。差は \((x-8)^2(x+16)\)。接点の横座標は2重の根となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
区間 \([-16,8]\) では差は非負。
。原始関数は \\(x^4/4-96x^2+1024x\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
非負の横座標の部分は
。全体の面積で割る。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 内分点・内積・三角形の面積
(1)
中点は両端の座標の平均。内分点は2B+Cを3で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
始点Aは原点なので位置ベクトル同士の内積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
APを底辺にし、Qのy座標を高さにして面積を求める。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 反射による経路の数え上げ
(1)
右へ進む回数と左へ進む回数はそれぞれ \(8\) 回。右への移動の位置を選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
悪い移動列について、初めて位置-1に着くまでの左右を反転する。原点から出て最後に位置2に着く移動列と1対1に対応する。この列は右が \(9\) 回、左が \(7\) 回なので \(\binom{16}{7}\) 個。全体から差し引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
条件付きの標本空間は前問(1)の \(\binom{16}{8}\) 個。良い列の個数は全体の \(1/9\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 三次方程式の実数解の個数
(1)
\(f'(x)=3(x-8)(x+8)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-8\) で極大、\(x=8\) で極小となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
\(a=1024\) では \(f(x)-a=(x-16)(x+8)^2\)。\(a=-1024\) では \(f(x)-a=(x+16)(x-8)^2\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。