学習院大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第070回
この回のテストポイント
- 第1問:固定点を引く漸化式と重み付きの和
- 第2問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
- 第3問:剰余定理と三次式の因数分解
- 第4問:等周条件と三角形の面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
前の回 · 全100回の出題内容 · 次の回 · 大学別の一覧
問題
第1問 固定点を引く漸化式と重み付きの和(25点)
\(a_1=16,\ a_{n+1}=2a_n+16\) で定まる数列を考える。
(1)適当な定数を加えて等比数列を作り、一般項を求めなさい。(7点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)
(3)\(\sum_{j=1}^n a_j/2^j\) を求めなさい。(11点)
第2問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(25点)
1から32までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを16より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(7点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(7点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(11点)
第3問 剰余定理と三次式の因数分解(25点)
\(P(x)=x^3+ax+b\) とし、\(P(16)=0\)、\(P(-16)=8192\) とする。
(1)a,bを求めなさい。(7点)
(2)P(x)=0の解をすべて求めなさい。(7点)
(3)P(x)を \(x-32\) で割った余りを求めなさい。(11点)
第4問 等周条件と三角形の面積(25点)
周の長さが \(96\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。
(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)
(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)
(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 固定点を引く漸化式と重み付きの和
(1)
\(a_{n+1}+16=2(a_n+16)\) なので \(a_n+16=32\cdot2^{n-1}\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
一般項を代入し、\(\sum_{j=1}^n2^j=2^{n+1}-2\) を使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
\(a_j/2^j=16(1-2^{-j})\)。\(\sum_{j=1}^n2^{-j}=1-2^{-n}\) を差し引く。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(16-\lfloor16/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 剰余定理と三次式の因数分解
(1)
2つの条件を代入してa,bの連立一次方程式を解く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
\(P(x)=(x-16)\(x^2+16x-256\)\)。残った二次方程式に解の公式を使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
一次式で割った余りは、その一次式の零点での多項式の値に等しい。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 等周条件と三角形の面積
(1)
\(b=96-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=48(48-a)^2(2a-48)\)。微分すると \((S^2)'=288(48-a)(32-a)\)。存在範囲で \(a=32\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
半周長は \(48\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=48r\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。