学習院大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第031回
この回のテストポイント
- 第1問:等比数列と奇数番目の項の和
- 第2問:抽出方法と条件付き確率
- 第3問:三次方程式の実数解の個数
- 第4問:放物線の接線と囲まれた面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 等比数列と奇数番目の項の和(25点)
初項24、公比2の等比数列をaₙとする。
(1)一般項を求めなさい。(7点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)
(3)最初のn個の奇数番目の項の和を求めなさい。(11点)
第2問 抽出方法と条件付き確率(25点)
袋に赤玉 \(24\) 個、青玉 \(48\) 個が入っている。すべての玉は同様に確からしく選ばれる。
(1)戻さずに2個取り出すとき、両方が赤玉である確率を求めなさい。(7点)
(2)戻さずに2個取り出し、少なくとも1個は赤玉だったと分かった。両方が赤玉である条件付き確率を求めなさい。(7点)
(3)今度は1個目を戻してから2個目を取り出す。同じ条件付き確率を求め、前問の値と比較しなさい。(11点)
第3問 三次方程式の実数解の個数(25点)
実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-1728x=a\) を考える。
(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(7点)
(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(7点)
(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(11点)
第4問 放物線の接線と囲まれた面積(25点)
放物線 \\(y=x^2\\) と、点 \(P(0,-576)\) を考える。
(1)この点を通る放物線の接線をすべて求めなさい。(7点)
(2)2つの接点と点Pでできる三角形の面積を求めなさい。(7点)
(3)放物線と2本の接線で囲まれた部分の面積を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 等比数列と奇数番目の項の和
(1)
初項に公比のn−1乗を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
和に公比を掛けて元の和を引くと、中間の項が消える。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
奇数番目の項の列は初項が同じで公比4の等比数列となる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 抽出方法と条件付き確率
(1)
最初の赤の確率は1/3、2個目は \((24-1)/(72-1)\)。順序を区別しない組合せによる数え方でも一致する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
少なくとも1個が赤という確率は \(1-\frac{48(48-1)}{72(72-1)}\)。両方が赤という確率をこれで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
復元抽出では各回の赤の確率が1/3で独立。両方赤は1/9、少なくとも1個赤は5/9。比較には \(5(24-1)<120-1\) を用いる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 三次方程式の実数解の個数
(1)
\(f'(x)=3(x-24)(x+24)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-24\) で極大、\(x=24\) で極小となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
\(a=27648\) では \(f(x)-a=(x-48)(x+24)^2\)。\(a=-27648\) では \(f(x)-a=(x+48)(x-24)^2\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 放物線の接線と囲まれた面積
(1)
接点の横座標を \(t\) とすると接線は \(y=2tx-t^2\)。Pを通る条件から \(t^2=576\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
接点は \((\pm24,576)\)。底辺の長さは \(48\)、Pから底辺までの高さは \(1152\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
左右の対称性を使う。右半分では放物線が接線の上にあり、差は \((x-24)^2\)。したがって \(S=2\int_0^{24}(x-24)^2\,dx\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。