福岡大学 文系・数学I・II・A 数学記述模試 第056回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。数学I・II・Aに絞り、数学B・Cを含めない演習として構成します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 非復元抽出の組合せと期待値(25点)

袋に赤玉56個、青玉28個がある。玉を戻さず順に3個取り出す。赤玉の数をXとする。

(1)赤2個、青1個となる確率を求めなさい。(7点)

(2)赤玉の個数Xの期待値を求めなさい。(7点)

(3)赤2個、青1個だったという条件で、最初の玉が赤だった確率を求めなさい。(11点)


第2問 対数の真数条件と単調性(25点)

\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-28)\) を考える。

(1)定義域を求めなさい。(7点)

(2)\(F(x)=\log_2 1568\) を解きなさい。(7点)

(3)\(F(x)\le\log_2 1568\) を解きなさい。(11点)


第3問 絶対値の和と場合分け(25点)

\(f(x)=|x-28|+|x+28|\) とする。

(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(7点)

(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(7点)

(3)不等式 \(f(x)\le 84\) を解きなさい。(11点)


第4問 2群のデータを合わせた平均と分散(25点)

それぞれ28個のデータをもつ2群がある。第1群の平均は28、第2群の平均は30、両群の分散は1である。

(1)全データの平均を求めなさい。(7点)

(2)各群の平均を中心とする偏差の2乗和を求めなさい。(7点)

(3)全データの分散を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 非復元抽出の組合せと期待値

(1)

色ごとに玉を選ぶ組合せの積を、全体から3個選ぶ組合せで割る。

\[ \boxed{\frac{1540}{3403}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

各回が赤である指示変数の和で表す。各回の周辺確率は2/3で、期待値の加法性を使う。

\[ \boxed{2} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

条件の下で青玉の位置は3通りが等確率。最初が赤なのは残りの2通り。

\[ \boxed{\frac23} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 対数の真数条件と単調性

(1)

2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。

\[ \boxed{x>28} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

積の対数にまとめると \(x(x-28)=1568\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。

\[ \boxed{x=56} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。

\[ \boxed{28<x\le56} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 絶対値の和と場合分け

(1)

符号が変わる点は \(-28,28\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。

\[ \boxed{f(x)=\begin{cases}-2x&x<-28\\56&-28\le x\le28\\2x&x>28\end{cases}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。

\[ \boxed{\min f=56,\quad -28\le x\le28} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

左右の外側で \(-2x\le 84\)、\(2x\le 84\)。中央の区間はすべて条件を満たす。

\[ \boxed{-42\le x\le 42} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 2群のデータを合わせた平均と分散

(1)

個数が同じなので2つの平均の平均をとる。

\[ \boxed{29} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

分散は偏差の2乗和を個数で割った値である。

\[ \boxed{\text{各群 }28,\quad\text{合計 }56} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

全体の平均から各群の平均は1ずつ離れている。偏差を展開すると一次の項の和は0。群内分散1に平均間の分散1が加わる。

\[ \boxed{2} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。