千葉工業大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第065回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 剰余定理と三次式の因数分解(17点)

\(P(x)=x^3+ax+b\) とし、\(P(5)=0\)、\(P(-5)=250\) とする。

(1)a,bを求めなさい。(5点)

(2)P(x)=0の解をすべて求めなさい。(5点)

(3)P(x)を \(x-10\) で割った余りを求めなさい。(7点)


第2問 二次方程式の解の符号(17点)

実数tに対し \\(x^2-2tx+25=0\\) を考える。

(1)実数解をもつtの範囲を求めなさい。(5点)

(2)異なる2つの正の実数解をもつtの範囲を求めなさい。(5点)

(3)2つの実数解をα,βとするとき、逆数の和をtで表しなさい。(7点)


第3問 1の累乗根と積・距離の和(17点)

方程式 \(z^5=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{4}\) とし、\(z_0=1\) とする。

(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(5点)

(2)\(\sum_{j=0}^{4}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(5点)

(3)\(\prod_{j=1}^{4}(1-z_j)\) を求めなさい。(7点)


第4問 内分点・内積・三角形の面積(17点)

A(0,0)、B(10,0)、C(0,10)とする。PはABの中点、QはBCをBQ:QC=1:2に内分する点とする。

(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)

(2)ベクトルAPとAQの内積を求めなさい。(5点)

(3)三角形APQの面積を求めなさい。(7点)


第5問 三角関数の積分漸化式(16点)

\[ I_n=\int_0^{\pi/2}\sin^n x\,dx \]

とする。\(n\) は0以上の整数である。

(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(4点)

(2)\(I_{10}\) を求めなさい。(4点)

(3)\(I_{11}\) を求めなさい。(8点)


第6問 余弦定理・面積・正弦定理(16点)

三角形ABCでAB=5、AC=10、角A=60°とする。

(1)BCを求めなさい。(4点)

(2)三角形の面積を求めなさい。(4点)

(3)外接円の半径を求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 剰余定理と三次式の因数分解

(1)

2つの条件を代入してa,bの連立一次方程式を解く。

\[ \boxed{a=-50,\quad b=125} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

\(P(x)=(x-5)\(x^2+5x-25\)\)。残った二次方程式に解の公式を使う。

\[ \boxed{x=5,\frac{5}{2}(-1\pm\sqrt5)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

一次式で割った余りは、その一次式の零点での多項式の値に等しい。

\[ \boxed{625} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 二次方程式の解の符号

(1)

判別式は \(4(t^2-25)\)。0以上となる範囲を求める。

\[ \boxed{t\le-5\ \text{または}\ t\ge5} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

解の積は正で、和が正なら両方正になる。重解を除くため判別式は正とする。

\[ \boxed{t>5} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

解の積は \(25\)、和は2t。積が0ではないので逆数が定義できる。

\[ \boxed{\frac1\alpha+\frac1\beta=\frac{2t}{25}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 1の累乗根と積・距離の和

(1)

単位円を \(5\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{4}\) の係数から解の和が0と分かる。

\[ \boxed{z_j=\cos\frac{2\pi j}{5}+i\sin\frac{2\pi j}{5},\quad\sum z_j=0} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

\(|z_j|=1\) なので

\[ |z_j-1|^2=2-2\operatorname{Re}z_j \]

。前問の和を使う。

\[ \boxed{10} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\[ z^5-1=(z-1)\prod_{j=1}^{4}(z-z_j) \]

。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{4}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。

\[ \boxed{5} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 内分点・内積・三角形の面積

(1)

中点は両端の座標の平均。内分点は2B+Cを3で割る。

\[ \boxed{P=(5,0),\quad Q=(\frac{20}{3},\frac{10}{3})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

始点Aは原点なので位置ベクトル同士の内積を計算する。

\[ \boxed{\frac{100}{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

APを底辺にし、Qのy座標を高さにして面積を求める。

\[ \boxed{\frac{25}{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 三角関数の積分漸化式

(1)

\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で

\[ I_n=(n-1)\int\sin^{n-2}x\cos^2x\,dx=(n-1)(I_{n-2}-I_n) \]

。

\[ \boxed{I_n=\frac{n-1}nI_{n-2}\quad(n\ge2)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(5\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると

\[ I_{2m}=\binom{2m}{m}\pi/(2\cdot4^m) \]

。

\[ \boxed{\frac{63}{512}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

\(I_1=1\) から漸化式を \(5\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。

\[ \boxed{\frac{256}{693}} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 余弦定理・面積・正弦定理

(1)

余弦定理で \(BC^2=25+100-100\cos60^\circ\)。

\[ \boxed{5\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

2辺とその間の角から、辺の積と正弦の半分で面積を計算する。

\[ \boxed{\frac{25}{2}\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

正弦定理で、BCを角Aの正弦の2倍で割る。

\[ \boxed{5} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。