千葉工業大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第001回
この回のテストポイント
- 第1問:円と直線の交点数・弦の長さ
- 第2問:二次関数の頂点・解・不等式
- 第3問:1の累乗根と積・距離の和
- 第4問:部分分数分解と有限和の評価
- 第5問:三角関数の積分漸化式
- 第6問:反復試行と条件付き確率
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 円と直線の交点数・弦の長さ(17点)
円 \\(x^2+y^2=324\\) と直線 \(y=x+a\) を考える。
(1)共有点をもつaの範囲を求めなさい。(5点)
(2)接するときのaと接点を求めなさい。(5点)
(3)2交点を結ぶ弦の長さをaで表し、最大値を求めなさい。(7点)
第2問 二次関数の頂点・解・不等式(17点)
実数全体で \(f(x)=x^2-36x+306\) を考える。
(1)平方完成して最小値とそれをとる値を求めなさい。(5点)
(2)方程式f(x)=0の解を求めなさい。(5点)
(3)不等式f(x)≤0を解きなさい。(7点)
第3問 1の累乗根と積・距離の和(17点)
方程式 \(z^18=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{17}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(5点)
(2)\(\sum_{j=0}^{17}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(5点)
(3)\(\prod_{j=1}^{17}(1-z_j)\) を求めなさい。(7点)
第4問 部分分数分解と有限和の評価(17点)
\(a_n=\frac1{(n+18)(n+19)}\) とする。
(1)aₙを2つの分数の差に分解しなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和Sₙを求めなさい。(5点)
(3)\(S_n\ge\frac1{38}\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(7点)
第5問 三角関数の積分漸化式(16点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(4点)
(2)\(I_{36}\) を求めなさい。(4点)
(3)\(I_{37}\) を求めなさい。(8点)
第6問 反復試行と条件付き確率(16点)
公平な硬貨を18回投げる。表の回数をXとする。
(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(4点)
(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(4点)
(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 円と直線の交点数・弦の長さ
(1)
代入すると \\(2x^2+2ax+a^2-324=0\\)。判別式を0以上にする。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
判別式が0のときx=−a/2、y=a/2となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
原点から直線までの距離は|a|/√2。弦の中点までの距離と半径で直角三角形を作る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 二次関数の頂点・解・不等式
(1)
\(f(x)=(x-18)^2-18\)。平方は非負なので頂点で最小になる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\((x-18)^2=18\) より、平方根の正負を両方とる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
上に開く放物線の値が非正になるのは、2つの零点の間(端点を含む)である。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(18\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{17}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{17}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 部分分数分解と有限和の評価
(1)
分子が隣接する分母の差であることを利用する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
隣接する項が打ち消し合い、最初と最後の分数だけが残る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
前問の和を代入する。分母は正なので両辺に掛けてnの不等式へ直す。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(18\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(18\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 反復試行と条件付き確率
(1)
表が出る2回を選ぶ方法は \(18\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。