千葉大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第049回
この回のテストポイント
- 第1問:空間の垂線と四面体
- 第2問:回転軸を変える体積計算
- 第3問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
- 第4問:複素数の回転と正三角形
- 第5問:部分分数分解と有限和の評価
- 第6問:絶対値の和と場合分け
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 空間の垂線と四面体(17点)
空間で
を考える。
(1)平面ABC上の点の座標が満たす方程式を求めなさい。(5点)
(2)Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hと距離OHを求めなさい。(5点)
(3)四面体OABCの体積を2通りに表し、三角形ABCの面積を求めなさい。(7点)
第2問 回転軸を変える体積計算(17点)
\(0\le x\le26\) で曲線 \(y=x(26-x)\) とx軸で囲まれる領域をDとする。
(1)Dの面積を求めなさい。(5点)
(2)Dをx軸の周りに1回転してできる立体の体積を求めなさい。(5点)
(3)Dをy軸の周りに1回転してできる立体の体積を、yに垂直な切り口の面積を用いて求めなさい。(7点)
第3問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(17点)
1から52までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを26より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(5点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(5点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(7点)
第4問 複素数の回転と正三角形(17点)
複素数平面で \(A=26,B=26i\) とする。ABを1辺とする正三角形の第3頂点をCとする。
(1)2つの可能な第3頂点を複素数で求めなさい。(5点)
(2)正三角形の面積を求めなさい。(5点)
(3)それぞれの外心の複素数と、共通の外接円の半径を求めなさい。(7点)
第5問 部分分数分解と有限和の評価(16点)
\(a_n=\frac1{(n+26)(n+27)}\) とする。
(1)aₙを2つの分数の差に分解しなさい。(4点)
(2)初項から第n項までの和Sₙを求めなさい。(4点)
(3)\(S_n\ge\frac1{54}\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(8点)
第6問 絶対値の和と場合分け(16点)
\(f(x)=|x-26|+|x+26|\) とする。
(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(4点)
(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(4点)
(3)不等式 \(f(x)\le 78\) を解きなさい。(8点)
解答・解説
第1問 空間の垂線と四面体
(1)
平面の方程式を \(ux+vy+wz=c\) とおき、3点を代入する。係数は共通倍してよい。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
法線ベクトルは \((6,3,2)\) なので \(H=s(6,3,2)\)。平面の式への代入で \(49s=156\)。距離は \(7s\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底面OABの面積は \(676\)、Cからこの底面までの高さは \(78\) なので体積は \(17576\)。一方、ABCを底面とすると \(V=S_{ABC}\cdot OH/3\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 回転軸を変える体積計算
(1)
非負の関数の下の面積なので \(S=\int_0^{26}x(26-x)\,dx\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
切り口は半径 \(x(26-x)\) の円。
。展開して項別に積分する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(0\le y\le676/4\)。左右の境界は \(x_\pm=(26\pm\sqrt{676-4y})/2\)。切り口は環で、面積は
。これをyについて積分する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(26-\lfloor26/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 複素数の回転と正三角形
(1)
。整理すると \(C=(A+B)/2\pm i\sqrt3(B-A)/2\)。両符号が2つの側を表す。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(|B-A|=26\sqrt2\)。正三角形の面積は辺の2乗の \(\sqrt3/4\) 倍。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
正三角形の外心は重心とも一致するので \((A+B+C)/3\)。半径は辺の長さを \(\sqrt3\) で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 部分分数分解と有限和の評価
(1)
分子が隣接する分母の差であることを利用する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
隣接する項が打ち消し合い、最初と最後の分数だけが残る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
前問の和を代入する。分母は正なので両辺に掛けてnの不等式へ直す。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 絶対値の和と場合分け
(1)
符号が変わる点は \(-26,26\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
左右の外側で \(-2x\le 78\)、\(2x\le 78\)。中央の区間はすべて条件を満たす。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。