千葉大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第069回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 三次方程式の実数解の個数(25点)

実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-75x=a\) を考える。

(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(7点)

(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(7点)

(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(11点)


第2問 等周条件と三角形の面積(25点)

周の長さが \(30\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。

(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)

(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)

(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)


第3問 三項間漸化式と互いに素の証明(25点)

\[ a_1=1,\ a_2=6,\ a_{n+2}=6a_{n+1}-5a_n \]

とする。

(1)隣り合う項の差に着目して一般項を求めなさい。(7点)

(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)

(3)隣り合う2項が常に互いに素であることを証明しなさい。(11点)


第4問 集合の包含と人数の計算(25点)

25人のクラスで、集合Aの人数は15人、集合Bは10人、両方に属する人数は5人とする。

(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(7点)

(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(7点)

(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 三次方程式の実数解の個数

(1)

\(f'(x)=3(x-5)(x+5)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-5\) で極大、\(x=5\) で極小となる。

\[ \boxed{\text{極大値 }250,\quad\text{極小値 }-250} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。

\[ \boxed{-250<a<250} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

\(a=250\) では \(f(x)-a=(x-10)(x+5)^2\)。\(a=-250\) では \(f(x)-a=(x+10)(x-5)^2\)。

\[ \boxed{a=250:x=-5,10;\quad a=-250:x=-10,5} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 等周条件と三角形の面積

(1)

\(b=30-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。

\[ \boxed{b=30-2a,\quad \frac{15}{2}<a<15} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=15(15-a)^2(2a-15)\)。微分すると \((S^2)'=90(15-a)(10-a)\)。存在範囲で \(a=10\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。

\[ \boxed{a=b=10,\quad S_{\max}=25\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

半周長は \(15\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=15r\)。

\[ \boxed{r=\frac{5}{3}\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 三項間漸化式と互いに素の証明

(1)

\[ a_{n+2}-a_{n+1}=5(a_{n+1}-a_n) \]

。初めの差は \(5\) なので \(a_{n+1}-a_n=5^n\)。初項に差の和を加える。

\[ \boxed{a_n=\frac{5^n-1}{4}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

一般項を代入して \(1/(5-1)\) をくくり、等比数列の和と定数の和に分ける。

\[ \boxed{S_n=\frac{5(5^n-1)-4n}{16}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

一般項から \(a_{n+1}=5a_n+1\)。2項の公約数はその差 \(a_{n+1}-5a_n=1\) を割る。

\[ \boxed{\gcd(a_n,a_{n+1})=1} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 集合の包含と人数の計算

(1)

AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。

\[ \boxed{20} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

全体から和集合の人数を引く。

\[ \boxed{5} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

和集合から共通部分を引く。

\[ \boxed{15} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。