筑波大学附属駒場高等学校対策 数学模擬試験 第094回
出題範囲と取り組み方
中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。
整数条件・規則性・初到達の確率と、図形の証明を組み合わせる演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。
学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。
問題
第1問 余り・連続する整数の公倍数(20点)
正の整数nを5で割ると余りは4、6で割ると余りは5です。
(1)最小のnを求めなさい。(4点)
(2)1≦n≦2639で条件を満たすnの個数を求めなさい。(6点)
(3)(2)で条件を満たすnの和を、両端を組み合わせる方法で求めなさい。(10点)
第2問 座標・距離の2乗と最小値(20点)
A(0,88)、B(10,88)、P(t,0)とします。
(1)PA²+PB²をtの式で表しなさい。(4点)
(2)PA²+PB²の最小値と、そのときのPの座標を求めなさい。(6点)
(3)PA²+PB²がその最小値より50だけ大きくなるPの座標をすべて求めなさい。(10点)
第3問 円の弦・接線と相似(20点)
中心O、半径93cmの円に弦ABがあります。弦の中点をHとしOH=88cmです。A,Bでの接線の交点をTとします。O,H,Tはこの順に一直線上にあります。
(1)ABの長さを求めなさい。(4点)
(2)OTの長さを、相似の根拠を示して求めなさい。(6点)
(3)TAの長さを求めなさい。(10点)
第4問 整数条件・積の最大値の証明(20点)
正の整数x,yがx+y=181を満たします。
(1)xyをxの式で表しなさい。(4点)
(2)xyの最大値と、それを与える組(x,y)をすべて求めなさい。(6点)
(3)最大値が8190以下であることを、(x−y)²を使って証明しなさい。(10点)
第5問 2回の抽出・順序と条件付き数え上げ(20点)
1から93までの整数を1枚ずつ書いた93枚のカードがあります。1枚を引き、戻して混ぜてからもう1枚引きます。1回目をa、2回目をbとします。
(1)a+b=182である確率を求めなさい。(4点)
(2)abが偶数である確率を求めなさい。(6点)
(3)a≠bであると分かったとき、a+b=182である確率を求めなさい。(10点)
解答・解説
第1問
(1)
n+1は5と6の公倍数です。連続する整数は互いに素なので最小公倍数は30。n=30k−1、kは正の整数です。
答え:\(\boxed{29}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
上限より30k−1≦2639、つまり1≦k≦88。
答え:\(\boxed{88}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
初項29と末項2639の和は2668。先頭と末尾の順を逆にした列を足すと各項がこの値で、全体の2倍が88倍になります。
答え:\(\boxed{117392}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第2問
(1)
三平方よりPA²=t²+7744、PB²=(t−10)²+7744です。
答え:\(\boxed{2t^2-20t+15588}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
和は\(2(t-5)^2+15538\)。2乗は0以上なのでt=5で最小です。
答え:\(\boxed{15538,\ P=(5,0)}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
2(t−5)²=50よりt−5=±5。正負の両方を採ります。
答え:\(\boxed{(0,0),\ (10,0)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第3問
(1)
OH⊥ABなのでAH²=8649−7744=905。弦はAHの2倍です。
答え:\(\boxed{2\sqrt{905}}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
OA⊥AT、OH⊥AH、∠AOT=∠HOAなので△OAT∽△OHA。OT/OA=OA/OHからOT=OA²/OHです。
答え:\(\boxed{\frac{8649}{88}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
TA²=OT²−OA²=8649(8649−7744)/7744。正の平方根を採ります。
答え:\(\boxed{\frac{93}{88}\sqrt{905}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第4問
(1)
y=181−xよりxy=x(181−x)です。
答え:\\(\boxed{-x^2+181x}\\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
\(xy=\frac{181^2-(2x-181)^2}{4}\)。整数xでは2x−181の絶対値が最小になる中央の整数を選びます。
答え:\(\boxed{8190,\ (x,y)=(90,91),(91,90)}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
\(4xy=181^2-(x-y)^2\)。x−yは奇数なのでその2乗は1以上です。よってxy≦8190。差が±1で等号です。
答え:\\(\boxed{xy\leq 8190}\\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第5問
(1)
(a,b)は順序のある8649組。指定された和に対してaが89から93のときだけbも範囲に入り、5組です。
答え:\(\boxed{\frac{5}{8649}}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
積が奇数なのは両方奇数の場合だけ。奇数は47枚なので、全体から2209組を除きます。
答え:\(\boxed{\frac{6440}{8649}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
a≠bの組は8556組。和が指定値で同じ数になる組を(1)から除くと4組残ります。
答え:\(\boxed{\frac{1}{2139}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
復習記録
| 大問 | 得点 / 20 | 間違えた条件・次に確かめること |
|---|---|---|
| 第1問 | ||
| 第2問 | ||
| 第3問 | ||
| 第4問 | ||
| 第5問 |
合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。