筑波大学附属駒場高等学校対策 数学模擬試験 第075回
出題範囲と取り組み方
中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。
整数条件・規則性・初到達の確率と、図形の証明を組み合わせる演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。
学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。
問題
第1問 余り・連続する整数の公倍数(20点)
正の整数nを6で割ると余りは5、7で割ると余りは6です。
(1)最小のnを求めなさい。(4点)
(2)1≦n≦3527で条件を満たすnの個数を求めなさい。(6点)
(3)(2)で条件を満たすnの和を、両端を組み合わせる方法で求めなさい。(10点)
第2問 座標・距離の2乗と最小値(20点)
A(0,84)、B(12,84)、P(t,0)とします。
(1)PA²+PB²をtの式で表しなさい。(4点)
(2)PA²+PB²の最小値と、そのときのPの座標を求めなさい。(6点)
(3)PA²+PB²がその最小値より72だけ大きくなるPの座標をすべて求めなさい。(10点)
第3問 直角三角形・斜辺上の点への距離(20点)
三角形ABCは∠A=90°、AB=252cm、AC=336cmです。AからBCに下ろした垂線の足をH、BC上でBP:PC=6:1となる点をPとします。
(1)BCとAHの長さを求めなさい。(4点)
(2)BHの長さを求め、用いた相似を示しなさい。(6点)
(3)AP²の値を求めなさい。(10点)
第4問 共役な平方根・対称式(20点)
A=\(\sqrt{90}+\sqrt{84}\)、B=\(\sqrt{90}-\sqrt{84}\)とします。
(1)ABを求めなさい。(4点)
(2)A²+B²を求めなさい。(6点)
(3)A⁴+B⁴を求めなさい。(10点)
第5問 整数の確率・重なりと排他的な条件(20点)
1から90までの整数を1個ずつ書いた90枚のカードから、等確率で1枚を選びます。選んだ整数をXとします。
(1)Xが6の倍数でも7の倍数でもある確率を求めなさい。(4点)
(2)Xが6の倍数または7の倍数である確率を求めなさい。(6点)
(3)Xが6の倍数または7の倍数であると分かったとき、その一方だけの倍数である確率を求めなさい。(10点)
解答・解説
第1問
(1)
n+1は6と7の公倍数です。連続する整数は互いに素なので最小公倍数は42。n=42k−1、kは正の整数です。
答え:\(\boxed{41}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
上限より42k−1≦3527、つまり1≦k≦84。
答え:\(\boxed{84}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
初項41と末項3527の和は3568。先頭と末尾の順を逆にした列を足すと各項がこの値で、全体の2倍が84倍になります。
答え:\(\boxed{149856}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第2問
(1)
三平方よりPA²=t²+7056、PB²=(t−12)²+7056です。
答え:\(\boxed{2t^2-24t+14256}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
和は\(2(t-6)^2+14184\)。2乗は0以上なのでt=6で最小です。
答え:\(\boxed{14184,\ P=(6,0)}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
2(t−6)²=72よりt−6=±6。正負の両方を採ります。
答え:\(\boxed{(0,0),\ (12,0)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第3問
(1)
三平方でBC=420。面積をAB×AC/2=BC×AH/2と表すとAH=\frac{1008}{5}です。
答え:\(\boxed{BC=420,\ AH=\frac{1008}{5}}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
△ABHと△CBAは直角と∠Bが等しいので相似。AB/BC=BH/AB、すなわちBH=AB²/BC=\frac{756}{5}です。
答え:\(\boxed{\frac{756}{5}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
BP=360。HP=|BP−BH|。三平方でAP²=AH²+(BP−BH)²を計算します。
答え:\(\boxed{84240}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第4問
(1)
平方の差からAB=(90)−84です。
答え:\(\boxed{6}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
(A+B)²−2ABを使います。A+B=2√90なので、4×90−2×6です。
答え:\(\boxed{348}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
(A²+B²)²−2(AB)²に帰着します。\(348^2-2\times6^2\)。
答え:\(\boxed{121032}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第5問
(1)
連続する整数は互いに素なので両方の倍数は42の倍数で、2個です。
答え:\(\boxed{\frac{1}{45}}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
6の倍数15個と7の倍数12個を足し、二重に数えた公倍数2個を1回引くと25個です。
答え:\(\boxed{\frac{5}{18}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
条件の標本は25個。このうち重なりの2個を除いた23個が一方だけです。
答え:\(\boxed{\frac{23}{25}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
復習記録
| 大問 | 得点 / 20 | 間違えた条件・次に確かめること |
|---|---|---|
| 第1問 | ||
| 第2問 | ||
| 第3問 | ||
| 第4問 | ||
| 第5問 |
合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。