筑波大学附属駒場高等学校対策 数学模擬試験 第073回
出題範囲と取り組み方
中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。
整数条件・規則性・初到達の確率と、図形の証明を組み合わせる演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。
学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。
問題
第1問 整数方程式・積への変形(20点)
整数x,yはx>84、y>84を満たし、\(xy=84(x+y)+(-7040)\)が成立します。
(1)(x−84)(y−84)の値を求めなさい。(4点)
(2)組(x,y)をすべて求めなさい。順序の異なる組は別とします。(6点)
(3)x+yの最小値と、そのときの組を求め、最小であることを示しなさい。(10点)
第2問 直線と放物線・座標と面積比(20点)
直線Lは\(y=(-80)x+336\)です。放物線y=x²との交点をx座標の小さい順にA,B、Lとy軸の交点をC、原点をOとします。
(1)A,Bの座標を求めなさい。(4点)
(2)三角形OACとOBCの面積比を求めなさい。(6点)
(3)Pは線分AB上でAP:PB=4:84を満たします。Pの座標を求めなさい。(10点)
第3問 角の二等分線・面積と等距離の証明(20点)
三角形ABCはAB=88cm、AC=92cm、BC=172cmです。∠Aの二等分線とBCの交点をD、∠Bの二等分線とADの交点をIとします。Iは三角形の内部にあります。
(1)BD:DC=AB:ACを、面積比を使って証明しなさい。(4点)
(2)BDの長さを求めなさい。(6点)
(3)Iから3本の直線AB,BC,CAまでの距離が等しいことを証明しなさい。(10点)
第4問 四角すい・切断と相似による体積比(20点)
底面が1辺8cmの正方形で、高さが84cmの正四角すいを、頂点からの距離が高さの半分の位置で底面に平行な平面により切ります。
(1)切断面の1辺の長さを求めなさい。(4点)
(2)下側の台形状の立体の体積を求めなさい。(6点)
(3)下側の立体の側面積(底面と切断面を除く)を求めなさい。(10点)
第5問 確率と移動・最初に到達する時刻(20点)
袋に赤玉84個、白玉4個があります。数直線上の点Pは原点から出発し、袋から等確率で玉を1個引くたびに、赤なら右へ1、白なら左へ1進みます。玉は毎回袋に戻し、よく混ぜます。
(1)2回後に原点にいる確率を求めなさい。(4点)
(2)4回後の座標が0である確率を求めなさい。(6点)
(3)座標2に初めて到達するのが4回目である確率を求めなさい。(10点)
解答・解説
第1問
(1)
両辺に7056を加えて積にすると(x−84)(y−84)=16です。
答え:\(\boxed{16}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
x−84は16の正の約数[1, 2, 4, 8, 16]です。各約数dについてy−84=16/dとすれば、すべての解になります。
答え:\(\boxed{(85,100),\ (86,92),\ (88,88),\ (92,86),\ (100,85)}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
a=x−84、b=y−84とするとab=16。\((a+b)^2=(a-b)^2+64\geq64\)よりa+b≧8。等号はa=b=4で実現します。
答え:\(\boxed{176,\ (x,y)=(88,88)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第2問
(1)
x²−(-80)x−336=(x+84)(x−4)なのでx=−84,4です。
答え:\(\boxed{A=(-84,7056),\ B=(4,16)}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
共通底辺OCに対する高さは84と4です。
答え:\(\boxed{84:4}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
PはAから全体の4/88だけ進むので、x=−84+4。直線の式へ代入し、y=(-80)²+336です。
答え:\(\boxed{(-80,6736)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第3問
(1)
DからAB,ACへ垂線を下ろすと、ADを共通の斜辺とし∠BAD=∠DACの直角三角形は合同で、垂線の長さが等しい。したがって[ABD]:[ACD]=AB:AC。一方、BCへの高さは共通なのでその面積比はBD:DCです。
答え:\(\boxed{BD:DC=88:92}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
BD+DC=172、比が88:92よりBD=172×88/(180)です。
答え:\(\boxed{\frac{3784}{45}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
IからAB,ACへの垂線は、AIを共通の斜辺とし等しい角を持つ直角三角形の合同から等しい。同様にBIが∠Bを二等分するため、AB,BCへの垂線も等しい。よって3距離が等しい。
答え:\(\boxed{d(I,AB)=d(I,BC)=d(I,CA)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第4問
(1)
頂点を含む三角形の相似から、切断面の辺は底辺の1/2です。
答え:\(\boxed{4}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
全体は64×84/3。上側は相似比1/2なので体積比1/8。残りは全体の7/8です。
答え:\(\boxed{1568}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
元の側面三角形の高さは√(7056+16)。4枚の面積の合計は16√7072。上側の面積は1/4なので残りは3/4です。
答え:\(\boxed{12\sqrt{7072}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第5問
(1)
原点へ戻るのは赤白と白赤。各並びの確率は(84/88)×(4/88)で、2つを足します。
答え:\(\boxed{\frac{21}{242}}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
赤の回数をhとすれば移動量2h−4=4−4よりh=2。赤の位置2個を選ぶ並びは4×3/2=6通り。各並びの確率は(84/88)²×(4/88)^2です。
答え:\(\boxed{\frac{1323}{117128}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
4回後に右へ2進むには赤3回・白1回。初めの2回が赤赤の並びは2回目で到達するので除きます。残るのは白赤赤赤、赤白赤赤の2通り。各確率は(84/88)³×(4/88)です。
答え:\(\boxed{\frac{9261}{117128}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
復習記録
| 大問 | 得点 / 20 | 間違えた条件・次に確かめること |
|---|---|---|
| 第1問 | ||
| 第2問 | ||
| 第3問 | ||
| 第4問 | ||
| 第5問 |
合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。