慶應義塾志木高等学校対策 数学模擬試験 第004回

出題範囲と取り組み方

中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。

相似・接線・立体の切断と、整数方程式・数え上げの記述演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。

学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。

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問題

第1問 定義された整数部分・不等式の境界(20点)

実数tに対し、t以下の最大の整数を[t]と書きます。[x]=58とします。

(1)xの範囲を不等式で表しなさい。(4点)

(2)[5x]のとり得る値をすべて求めなさい。(6点)

(3)[5x]=294となるxの範囲を求めなさい。(10点)

第2問 動点・折れ曲がる面積関数(20点)

長方形ABCDはAB=116cm、BC=10cmです。PはAからBを経てCまで毎秒1cmで動きます。出発t秒後の三角形APDの面積をS cm²とします。

(1)Sをtの式で、範囲を添えて表しなさい。(4点)

(2)S=290となる時刻をすべて求めなさい。(6点)

(3)Sの最大値と、それをとるすべての時刻を求めなさい。(10点)

第3問 角の二等分線・面積と等距離の証明(20点)

三角形ABCはAB=63cm、AC=68cm、BC=121cmです。∠Aの二等分線とBCの交点をD、∠Bの二等分線とADの交点をIとします。Iは三角形の内部にあります。

(1)BD:DC=AB:ACを、面積比を使って証明しなさい。(4点)

(2)BDの長さを求めなさい。(6点)

(3)Iから3本の直線AB,BC,CAまでの距離が等しいことを証明しなさい。(10点)

第4問 立方体の平面切断・正六角形(20点)

1辺10cmの立方体を0≦x,y,z≦10と表します。平面x+y+z=15で切断します。さらにこの立方体と相似で、辺が58倍の立方体も同じ位置の比で切断します。

(1)元の切断面の頂点を6個すべて挙げなさい。(4点)

(2)元の切断面の周の長さを求めなさい。(6点)

(3)辺が58倍の立方体の切断面の面積を求めなさい。(10点)

第5問 確率・戻さない抽出と情報による絞り込み(20点)

袋に赤玉58個、白玉5個があります。よく混ぜて同時に2個取り出します。どの2個の組も同様に確からしいとします。

(1)赤白1個ずつである確率を求めなさい。(4点)

(2)2個が同じ色である確率を求めなさい。(6点)

(3)「少なくとも1個は赤であった」と分かったとき、2個とも赤である確率を求めなさい。(10点)


解答・解説

第1問

(1)

定義から58≦x<59です。

答え:\(\boxed{58\leq x<59}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

5倍すると290≦5x<295。この区間の各整数部分が実現します。

答え:\(\boxed{290,291,292,293,294}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

294≦5x<295を5で割ります。上端は含みません。

答え:\(\boxed{\frac{294}{5}\leq x<59}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第2問

(1)

AB上では底辺AP=t、高さAD=10よりS=5t。BC上では底辺AD=10、高さがAB=116で一定なのでS=580です。

答え:\(\boxed{S=5t\ (0\leq t\leq116),\ S=580\ (116\leq t\leq126)}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

AB上の5t=290よりt=58。BC上の値は290より大きく、解はありません。

答え:\(\boxed{58}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

AB上で増加し、B以後は一定です。したがって116秒から126秒まで全時刻で最大です。

答え:\(\boxed{580,\ 116\leq t\leq126}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第3問

(1)

DからAB,ACへ垂線を下ろすと、ADを共通の斜辺とし∠BAD=∠DACの直角三角形は合同で、垂線の長さが等しい。したがって[ABD]:[ACD]=AB:AC。一方、BCへの高さは共通なのでその面積比はBD:DCです。

答え:\(\boxed{BD:DC=63:68}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

BD+DC=121、比が63:68よりBD=121×63/(131)です。

答え:\(\boxed{\frac{7623}{131}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

IからAB,ACへの垂線は、AIを共通の斜辺とし等しい角を持つ直角三角形の合同から等しい。同様にBIが∠Bを二等分するため、AB,BCへの垂線も等しい。よって3距離が等しい。

答え:\(\boxed{d(I,AB)=d(I,BC)=d(I,CA)}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第4問

(1)

1座標を0、別の座標を10とすると残りは5。(10,5,0)の6通りの並べ替えです。

答え:\(\boxed{(10,5,0),(10,0,5),(5,10,0),(0,10,5),(5,0,10),(0,5,10)}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

隣り合う点の距離は√(25+25)=5√2。切断面は中心からの距離も等しい正六角形なので周は6倍です。

答え:\(\boxed{30\sqrt{2}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

辺長5√2の正六角形を6枚の正三角形に分けます。高さは三平方で辺の√3/2倍なので面積は325√3。相似比58の面積比は3364です。

答え:\(\boxed{252300\sqrt{3}}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第5問

(1)

全体は63×62/2=1953組。異色の組は58×5=290組です。

答え:\(\boxed{\frac{290}{1953}}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

赤2個は58×57/2組、白2個は5×4/2組なので合計1663組です。

答え:\(\boxed{\frac{1663}{1953}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

条件に合う組は全体から白2個を除いた1943組。どれも元々等確率なので、そのうち赤2個の1653組の割合を求めます。

答え:\(\boxed{\frac{57}{67}}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

復習記録

大問得点 / 20間違えた条件・次に確かめること
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問

合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。