慶應義塾高等学校対策 数学模擬試験 第027回
出題範囲と取り組み方
中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。
条件の読み取り、関数の最値、円・折り返し、立体と確率の演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。
学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。
問題
第1問 逆数を含む条件式・式の値(20点)
xは正の数で、\(x+\frac{3}{x}=56\)を満たします。
(1)\\(x^2+\frac{9}{x^2}\\)を求めなさい。(4点)
(2)\(x^3+\frac{27}{x^3}\)を求めなさい。(6点)
(3)\(x^4+\frac{81}{x^4}\)を求めなさい。(10点)
第2問 放物線上の点・面積比と二次方程式(20点)
放物線y=x²上にA(−53,2809)、B(53,2809)があり、Oは原点です。P(t,t²)は−53<t<53を動きます。
(1)三角形OABの面積を求めなさい。(4点)
(2)三角形PABの面積がOABの\(\frac{3}{4}\)倍となるtをすべて求めなさい。(6点)
(3)そのような2点Pを結ぶ直線の式を求めなさい。(10点)
第3問 角の二等分線・面積と等距離の証明(20点)
三角形ABCはAB=56cm、AC=59cm、BC=109cmです。∠Aの二等分線とBCの交点をD、∠Bの二等分線とADの交点をIとします。Iは三角形の内部にあります。
(1)BD:DC=AB:ACを、面積比を使って証明しなさい。(4点)
(2)BDの長さを求めなさい。(6点)
(3)Iから3本の直線AB,BC,CAまでの距離が等しいことを証明しなさい。(10点)
第4問 円すいと内接円柱・体積の比較(20点)
底面半径3cm、高さ53cmの円すいがあります。底面を共通の平面に置き、中心軸を一致させた高さhの円柱を内接させます。0<h<53とします。
(1)円柱の半径rをhの式で表しなさい。(4点)
(2)h=\(\frac{53}{3}\)のときの円柱の体積を求めなさい。(6点)
(3)h=\(\frac{106}{3}\)のときと(2)の体積を比較し、比を求めなさい。(10点)
第5問 並べ方・隣接条件の余事象(20点)
A,Bを含む56人が無作為に横1列に並びます。すべての並び方は同様に確からしいとします。
(1)A,Bの位置を順序なしで選ぶ方法は何通りありますか。(4点)
(2)A,Bが隣り合う確率を求めなさい。(6点)
(3)A,Bが隣り合わないと分かったとき、間にちょうど3人いる確率を求めなさい。(10点)
解答・解説
第1問
(1)
条件式を2乗するとx²+6+9/x²=3136です。
答え:\(\boxed{3130}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
(x+3/x)(x²+9/x²)=x³+27/x³+3(x+3/x)なので、56×3130−3×56です。
答え:\(\boxed{175112}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
(x²+9/x²)²=x⁴+81/x⁴+18より、3130²−18です。
答え:\(\boxed{9796882}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第2問
(1)
底辺AB=106、高さ=2809なので面積は53³です。
答え:\(\boxed{148877}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
共通底辺から(2809−t²)/2809=3/4。よってt²=\frac{2809}{4}。正負の2解とも区間内です。
答え:\(\boxed{t=\pm\frac{53}{\sqrt{4}}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
2点のy座標はt²で一致するので、水平な直線です。
答え:\(\boxed{y=\frac{2809}{4}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第3問
(1)
DからAB,ACへ垂線を下ろすと、ADを共通の斜辺とし∠BAD=∠DACの直角三角形は合同で、垂線の長さが等しい。したがって[ABD]:[ACD]=AB:AC。一方、BCへの高さは共通なのでその面積比はBD:DCです。
答え:\(\boxed{BD:DC=56:59}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
BD+DC=109、比が56:59よりBD=109×56/(115)です。
答え:\(\boxed{\frac{6104}{115}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
IからAB,ACへの垂線は、AIを共通の斜辺とし等しい角を持つ直角三角形の合同から等しい。同様にBIが∠Bを二等分するため、AB,BCへの垂線も等しい。よって3距離が等しい。
答え:\(\boxed{d(I,AB)=d(I,BC)=d(I,CA)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第4問
(1)
断面の相似よりr/3=(53−h)/53です。
答え:\(\boxed{r=3\left(1-\frac{h}{53}\right)}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
r=2、h=\frac{53}{3}をπr²hへ代入します。
答え:\(\boxed{\frac{212}{3}\pi}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
hが2倍になるとrは1となり半分。したがって体積は2×(1/2)²=1/2倍です。
答え:\(\boxed{2:1}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第5問
(1)
56個から2個の位置を選ぶので56×55/2=1540通りです。
答え:\(\boxed{1540}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
位置の組ごとに残りの人の並び方とA,Bの順序は同じ数なので、位置の組は等確率。隣接する組は55通りです。
答え:\(\boxed{\frac{1}{28}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
隣接しない位置の組は1485通り。間に3人なら位置の差が4で、52通りです。
答え:\(\boxed{\frac{52}{1485}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
復習記録
| 大問 | 得点 / 20 | 間違えた条件・次に確かめること |
|---|---|---|
| 第1問 | ||
| 第2問 | ||
| 第3問 | ||
| 第4問 | ||
| 第5問 |
合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。