三角形・四角形の角 | 教材(発展)
要約
三角形の3つの角の和は180°、四角形の4つの角の和は360°です。このきまりと、二等辺三角形の性質を使って、図の中の未知の角度を求めます。
関連ドリル:
1. 基本(きほん)
三角形の角の和
三角形の3つの角を合わせると、必ず180°になります。
たとえば、2つの角が \(50^\circ\)、\(60^\circ\) の三角形では、残りの角は次のように求められます。
四角形の角の和
四角形に1本の対角線を引くと、三角形2つに分けられます。三角形の角の和は180°なので、四角形の角の和は次のようになります。
二等辺三角形の角
二等辺三角形では、等しい辺と向かい合う2つの角の大きさが等しくなります。頂点の角が分かっているときは、残りの2つの角を同じ大きさとして考えます。
2. 大切なポイント
- 三角形なら、角の和を \(180^\circ\) とする。
- 四角形なら、角の和を \(360^\circ\) とする。
- 分かっている角を先に足し、角の和から引く。
- 二等辺三角形では、等しい2つの角を同じ大きさとして計算する。
- 答えを出したら、すべての角を足して、角の和に戻るか確かめる。
3. 例(れい)
例1 三角形の残りの角
三角形の2つの角が \(52^\circ\)、\(68^\circ\) のとき、残りの角を求めます。
答えは \(60^\circ\) です。
例2 二等辺三角形
二等辺三角形の頂点の角が \(40^\circ\) のとき、底角を1つ求めます。底角は2つとも同じ大きさです。
底角は、それぞれ \(70^\circ\) です。
例3 四角形の残りの角
四角形の3つの角が \(85^\circ\)、\(110^\circ\)、\(95^\circ\) のとき、残りの角を求めます。
答えは \(70^\circ\) です。
4. 角を順に求める問題
図形の中に補助線があるときは、三角形を1つずつ見つけます。1つの角を求めてから、その角を使って次の角を求めることがあります。
たとえば、四角形を対角線で2つの三角形に分け、一方の三角形の角が \(35^\circ\)、\(85^\circ\)、\(x^\circ\) なら、
と分かります。求めた \(60^\circ\) をもう一方の三角形の角として使えば、四角形の残りの角も求められます。
このような問題では、いきなり四角形全体を計算するのではなく、次の順に整理します。
- 三角形や四角形のどの角の和を使うか決める。
- 分かっている角を書き出す。
- 求めた角を図に戻して、次の計算に使う。
5. よくあるまちがい
- 四角形の角の和を \(180^\circ\) としてしまう。四角形は \(360^\circ\) です。
- 分かっている角を足すだけで、残りの角を引き忘れる。
- 二等辺三角形の等しい角を、底辺の両端ではなく頂点の角と考えてしまう。
- \(180^\circ\) や \(360^\circ\) を、長さの単位のように「cm」と書いてしまう。角度の単位は「°」です。
6. 確認問題(かくにんもんだい)
次の問題を解きなさい。
(1)三角形の2つの角が \(47^\circ\)、\(63^\circ\) です。残りの角は何度ですか。
(2)二等辺三角形の頂点の角が \(36^\circ\) です。底角は1つ何度ですか。
(3)四角形の3つの角が \(88^\circ\)、\(102^\circ\)、\(75^\circ\) です。残りの角は何度ですか。
(4)四角形を対角線で2つの三角形に分けました。一方の三角形の2つの角は \(35^\circ\)、\(85^\circ\) です。この三角形の残りの角を求めなさい。さらに、もう一方の三角形の2つの角が \(40^\circ\)、\(60^\circ\) のとき、その三角形の残りの角を求めなさい。
(5)ある三角形の3つの角のうち、1つは \(40^\circ\)、残りの2つは同じ大きさです。残りの2つの角は、それぞれ何度ですか。
7. 解答・解説
(1)
三角形の角の和は \(180^\circ\) です。
答えは \(\boxed{70^\circ}\) です。
(2)
底角は2つとも同じ大きさなので、残りの角の和を2で割ります。
答えは \(\boxed{72^\circ}\) です。
(3)
四角形の角の和は \(360^\circ\) です。
答えは \(\boxed{95^\circ}\) です。
(4)
1つ目の三角形は、
です。2つ目の三角形は、
です。答えは、1つ目が \(\boxed{60^\circ}\)、2つ目が \(\boxed{80^\circ}\) です。
(5)
同じ大きさの2つの角を \(x^\circ\) とすると、三角形の角の和から、
となります。したがって、
残りの2つの角は、それぞれ \(\boxed{70^\circ}\) です。
8. まとめ
三角形の角の和は \(180^\circ\)、四角形の角の和は \(360^\circ\) です。分からない角を求めるときは、分かっている角を足してから、全体の角の和から引きます。二等辺三角形では、等しい辺と向かい合う2つの角が等しいことも使いましょう。