公約数が1だけの整数 | 類題5問(発展)
注意事項
「1以上n以下」にはn自身も含まれます。ただし、nが1より大きいとき、n自身はnと公約数nをもつので数えません。
小学生向けの説明
「公約数が1だけ」とは?
120とある整数の公約数が1だけになるのは、120とその整数に、1より大きい共通の約数がないときです。
120は、
\[ 120=2\times2\times2\times3\times5 \]
と分けられます。調べる整数が 2の倍数、3の倍数、5の倍数 のどれかだと、120と1より大きい公約数をもちます。
そこで、1〜30を「2の倍数セット」「3の倍数セット」「5の倍数セット」に分けて考えます。
まず、3つのセットを作る
「2を含む数」という言い方は、ここでは 2で割り切れる数(2の倍数) という意味です。
- 2の倍数セット:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30 → 15個
- 3の倍数セット:3、6、9、12、15、18、21、24、27、30 → 10個
- 5の倍数セット:5、10、15、20、25、30 → 6個
この3つのセットのどれかに入る数は、120と1より大きい公約数をもちます。
ただし、セットをそのまま足すと、同じ数を2回、3回数えてしまいます。 - 2と3の両方に入る数:6、12、18、24、30 → 5個
- 2と5の両方に入る数:10、20、30 → 3個
- 3と5の両方に入る数:15、30 → 2個
- 2・3・5のすべてに入る数:30 → 1個
そこで、重なったセットを引きます。30は3回引きすぎるので、最後に1回だけ戻します。
\[
15+10+6-5-3-2+1=22
\]
つまり、1〜30のうち、2・3・5のどれかで割り切れる数は22個です。残る数は、
\[
30-22=8
\]
個です。
残る数は、1、7、11、13、17、19、23、29です。
図で確認する
上のセット分けで数えた「残る8個」を、図でも確認できます。
30は2、3、5のすべての倍数です。そのため、1〜30、31〜60、61〜90のように30個ずつ区切ると、緑色になる場所が同じになります。
たとえば120は30個のまとまりが4つあるので、
\[ 8\times4=32 \]
と数えられます。
200のように2と5だけが関係する数は、10個ずつ区切ります。1〜10では1、3、7、9の4個が残るので、200では (4\times20=80) 個です。
問題
- 1以上120以下の整数のうち、120との公約数が1だけである整数は何個ありますか。
- 1以上150以下の整数のうち、150との公約数が1だけである整数は何個ありますか。
- 1以上180以下の整数のうち、180との公約数が1だけである整数は何個ありますか。
- 1以上200以下の整数のうち、200との公約数が1だけである整数は何個ありますか。
- 1以上240以下の整数のうち、240との公約数が1だけである整数は何個ありますか。
解答・解説
図の30個の並びを使うと、120、150、180、240は30個のまとまりに分けて考えられます。30個ごとに、3つのセットの重なり方が同じになるからです。
- 32個
\[
120=30\times4,\qquad 8\times4=32
\] - 40個
\[
150=30\times5,\qquad 8\times5=40
\] - 48個
\[
180=30\times6,\qquad 8\times6=48
\] - 80個
200は10個のまとまりが20個あります。1〜10で残る数は1、3、7、9の4個なので、
\[
4\times20=80
\] - 64個
\[
240=30\times8,\qquad 8\times8=64
\]
いずれも、調べる数と1より大きい公約数をもたない整数を数えています。